ヘリオトロープ(ドイツ:ロルフ・ディッシュ)


「バウムハウス・樹木の家」と呼ばれているらしいです。ヘリオトロープとはギリシャ語で「太陽に向く」と言う意味で、幹にあたる支柱は直径3m高さ14..5mの中空の柱、その中には設備関係の配管・配線が通っているそうです。その柱のまわりに床が3層しかも螺旋状に付いていて円筒形の建物になっています。そしてこれは木造なんだそうです。柱を中心に240°回転します。名前の通り太陽を追っかけて廻る訳ですが、はじめは屋根についているソーラーパネルの効率を良くする為かと思っていましたので、そのためにこんな大きなものを動かすのもナンセンスやねと反感を覚えました。もちろんその発電量は動かないものに比べると3割アップだそうです。しかし廻る意義は他にもあったのです。建物の片側半分はトリプルガラス、あとの半分は断熱性能を有する壁で仕上がっています。暖房を必要とする季節や時間帯には、ガラス面を太陽に向け、暑い時はその反対になる。太陽を最大限利用して暖房費はドイツ平均の8分の1にもなるそうです。屋根に7kwのソーラーパネル、手すりに太陽熱コレクター30・、雨水利用、コンポストトイレ、と出来ることは何でも実践です。
多角面の建築体は主軸を中心に回転し、最新技術の断熱材及びその他太陽エネルギーの新しい開発素材 でできており、全く画期的なプロジェクトと言える。 将来性ある低エネルギーハウス・・・・・・ 「高級な生活感を持つスタンダード低エネハウス」とうたっている18角形の家は、 内部は螺旋系空間となっている。家の外側半分は50m2におよぶ硬質ガラス(K値 0.10-0.12W/m2)でおおわれており、保温効果を高めている。とりわけ太陽熱を効率良く摂取できるよう、このヘリオトロープは、 6.6kW/h供給の54m2のソーラーパネルが設備され太陽光に添って回転し、また家の中心である居間にいつも太陽光が入るよう設計されている。またテラスには31.5m2のソーラーパネルが設備され太陽光線を受けるべく回転している。この家は180m2の居住面積を持ち、約1.5kW/hを必要としているが、全てソーラーエネルギーにてまかなわれている。