日本のすまいライフスタイル
家自体が狭い
靴を脱いで家に入る
人が通る側にバルコニーがあり洗濯物を干す
洗濯機をお風呂の隣に置く(欧米はキッチンの横)
トイレと浴室が別々(外国は併設が普通)
風呂は浴槽の外で体を洗う(外国は浴槽内)
風呂場全体が防水加工(外国は浴槽内のみ防水)
壁が薄く防音性に欠ける
室内に鍵(錠)が付いていない
玄関近くにトイレがある
キッチンにドアがなく解放されている
近隣住民との関係が少ない(近所つきあい)
住宅を決める基準が駅や駅からの距離
プライバシー性が低い
寝る為だけの場所になりがち
ライフスタイル
コレクティブハウス
個人のプライバシーを確保する私的な住戸と、食事や団らんなどお互いに支えあう共同生活の場を組み込んだ共同居住型の集合住宅のこと
シェアードハウス
ひとつの戸建物件やマンションを複数の入居者で利用する住居形態のこと
コンバージョン
既にある建物を用途変更して利用すること
コーポラティブハウス
入居希望者が集まり組合を結成し、その組合が事業主となって、土地取得から設計者や建設業者の手配まで、建設行為の全てを行う集合住宅のこと
共同で建物の外観(ファサード)を個性的なものに変えたり、共用部分を変えることもできる
日本と欧米におけるライフスタイルの違い
日本
(昔)
親夫婦と子夫婦が一緒に暮らす(大家族)
風呂、台所など共用
仕切りは襖や障子
プライバシーは低い
老後は子夫婦が見る
(現在)
親夫婦と子夫婦が別々に暮らす(核家族)
将来的に二世帯住宅
多くは生活の場を分割
プライバシーは高い
老後は子夫婦か施設
欧米
子は成人すると独立(家を離れる)
結婚しても親と同居はしない
親夫婦は楽に暮らせる小さな家に移るか施設に移る
地中熱
地中熱(地熱・地温)
地下10mぐらいまでに眠る熱
日中の直射日光や気温で暖められた熱が徐々に地下に伝わっていったもの
地熱利用
1.地下深くにあるマグマの熱を利用すること → 発電に利用
2.地下浅いところと地表との温度差を利用した冷暖房 → 住宅用
「土」が持つ2種類の性質
「土」は断熱性能を持っている。
「土」は熱を伝える性質がある。
地中温度
地下5mでは、夏の方が涼しく、冬の方が暖かいという『夏冬の逆転現象』が起こっている。
この地下に眠る天然のエネルギー『地中熱』を住宅に取り込むことで、住宅の省エネ化を図る。
太陽光のように季節や天候に左右されない
雨水利用・排水再利用
雨水利用
雨水は、簡単な処理でトイレや庭の水撒き、洗車等に利用できるので、これを有効に利用しようという考え方。都市では道路の舗装が普及し、地下に雨水がしみ込むこともなく下水道に流れ込み、地下水の涵養にもならない現状を反省し、建物の地下や個人の住宅などに貯水タンクを設けて雨水を貯めて利用しようという運動が進められてきた。1982年に東京都墨田区が両国国技館での雨水利用を日本相撲協会に申し入れて実現したのが最初期の例。墨田区の取り組みは1983以降の区公共施設での雨水利用システム率先導入、1994年の雨水利用東京国際会議開催へと発展していく。各地での市民の活動も活発になり、全国ネットワークの組織化も進められている。なお、世界的に見れば、不足する農業用水として雨水をいかに利用するかが焦点になる地域も多い。
日本の雨水利用は、2000年で約934施設(雑用水利用施設の38%)で、その使用水量は年間約700万立方メートルと推定される。
排水再利用
一度利用された水を浄化し再び利用する方法
『直接再利用』再生処理をする施設と利用する施設が一体
『間接再利用』再生処理水を河川などにいったん放流した後に取水
ECOHOUSE
自然と共生「エコハウス」
屋上緑化
菜園にして、直下の部屋は涼しく、収穫を楽しむ
光
南側に大きく窓を作り、太陽光を自然に取り入れる。北側の断熱を強化してエネルギー消費を抑える。
太陽光発電
余剰分は売り、割安の夜間電力を利用すれば経済的
風
開口部を増やして風の通り道をつくる
地下室
冷気を上階でも利用
雨水貯留
庭や菜園の水やり、洗車に
自然エネルギーを効率よく利用
地下水をヒートポンプに利用→「地下水利用エアコン」
ガラスの間に挟み込み透過性を持たせて太陽光発電→「薄膜型太陽光電池」
西日が差し込む窓→「自立応答型白濁ガラス」(表面温度が32〜35℃になると強い光を遮断する)
屋上にある通気天窓→階下で外気を取り込むと、風が中央のらせん階段を通って天窓から排出され、風の流れが涼しさを感じさせる