人口減少時代のマイタウンの再生

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少子化
少子化とは、1人の女性が一生の間に産む子供の数(合計特殊出生率)が標準的な人口置換水準を相当長期間下回っている状況のことをいう。
少子化の主な直接原因は、晩産化の進展による女性一人あたりの生涯出産数の減少である。晩産化が進む背景としては、女性の就労機会の上昇などライフスタイルの変化によって結婚・育児の人生における優先順位が低下する中、結婚や育児・教育環境に高い条件を求める傾向が強まっていることが挙げられる。また、結婚と出産が文化的に密接な関係を保っている地域では、晩婚化の進展および生涯未婚率の上昇が晩産化・無産化に直結している。日本では婚外子を忌避する文化が根強く、社会制度などの面でも不利がある。そのため未婚化・晩婚化の進展も少子化に強く影響している。また、たとえ結婚できても、企業による派遣制度等、雇用状態の変化により将来的生活の不安定さの為、子供が生まれたときの十分な養育費が確保できる見通しがたたないと考え、出産を控える傾向がある。男性は正社員であれば結婚率が高く、また収入が高いほど結婚率が高くなる。女性については、収入と結婚率との間に明確な差は現れてはいない。

厚生労働省の調査によると「配偶者や子供がいる割合」は概ね所得の高い層に多く、所得が低くなるに従って未婚率が高くなるという傾向が示されており、低所得者層の増加が少子化の誘因となっている様子が伺える。